FX取引に興味はあるものの、「常にチャートに張り付くのは難しい」「感情に左右されて失敗しそう」と感じていませんか?
そのような課題を解決してくれるのが、**「FXの自動売買」**です。国内FX業者も、独自のサービスを数多く提供しており、FXの専門知識がない方でも安心して始められます。この記事では、それぞれの自動売買の仕組みを掘り下げ、代表的なサービスの具体的な特徴と注意点まで詳しく解説します。
1. 選択型システムトレード
これは、プロのトレーダーや金融機関が考案した売買戦略の中から、自分の好みに合うものを選ぶだけで自動売買が始められるサービスです。
- 仕組みの詳細: 利用者は、過去の運用成績や勝率、最大リスクなどのデータを見て、「この戦略なら任せられる」というものを選んで「フォロー」するだけです。あとはシステムが自動で取引を実行してくれます。感情的な判断が入る余地がなく、ルールに従った安定的な取引が期待できます。
- こんな人におすすめ:
- FXの知識がまだ浅く、自分で相場分析をする自信がない人。
- 他人の成功した取引手法を参考にしたい人。
- 複数の戦略を試してみたい人。
- デメリット・注意点:
- 過去の成績が未来を保証するわけではないため、好調なストラテジーでも将来的に利益が出るとは限りません。
- ストラテジーの運用者が突然運用を停止したり、成績が悪化したりするリスクがあります。定期的に成績をチェックし、見直す必要があります。
- システムが自動で取引するため、なぜその取引が行われたのか理解しにくい場合があります。
- 代表的なサービス例:
- みんなのシストレ(みんなのFX) 実際に利益を出しているトレーダーの取引をそのまま「コピー(フォロー)」して取引できるのが最大の特徴です。トレーダーの成績やフォロワー数も公開されており、人気や実績を参考に選びやすい仕組みになっています。
- トライオートFX(インヴァスト証券) 自動売買プログラムを細かく設定する「ビルダー機能」もありますが、初心者は用意されたプログラムの中から選ぶ「セレクト機能」が便利です。レンジ追尾型や追尾型など、複数の戦略を組み合わせることで、多様な相場に対応できます。
2. リピート型自動売買
一定の価格帯(レンジ)の中で、新規注文と決済注文を自動で繰り返すことで、小さな利益を積み重ねていくスタイルです。
- 仕組みの詳細: 例えば、「145円で買い、145.5円になったら売る」という設定を繰り返し行います。これを一定の範囲に網を張るように複数設定することで、相場がその範囲で上下するたびに、システムが自動で売買を繰り返します。特に、価格が一方的に動かず、一定の範囲で上下する「レンジ相場」に強いのが特徴です。
- こんな人におすすめ:
- コツコツと安定した利益を積み上げたい人。
- 仕事や家事が忙しく、こまめにチャートを確認できない人。
- 大きな値動きを狙うのではなく、着実に利益を確定させたい人。
- デメリット・注意点:
- レンジ相場には強い反面、トレンド相場(価格が一方的に上昇・下降し続ける相場)には弱いため、大きな含み損を抱えるリスクがあります。
- 設定したレンジを相場が大きく外れた場合、自動売買が停止したり、損失が拡大したりすることがあります。相場の状況に応じて設定を見直す必要があります。
- 代表的なサービス例:
- トラリピ(マネースクエア) 「トラップリピートイフダン」の略称で、この分野のパイオニア的存在です。相場を網でとらえるように「トラップ」を仕掛けるという独自の概念で、初心者にも分かりやすいサービス設計がされています。
- iサイクル2取引(外為オンライン) レンジ相場だけでなく、トレンド相場にも対応できるよう、自動で設定レンジを追随していく機能が特徴です。設定したルールに沿って相場が動いても自動で追随してくれるため、設定の見直し頻度を減らすことができます。
3. MT4/MT5を利用した自動売買
世界中のプロトレーダーに利用されている高機能な取引ツール「MT4/MT5」を使い、自動売買を行うタイプです。
- 仕組みの詳細: 「EA(Expert Advisor)」と呼ばれる自動売買プログラムを、MT4/MT5に導入して運用します。EAは自分でプログラミングすることも、外部の開発者から購入することも可能です。事前に過去の相場データでEAの有効性を検証する「バックテスト」を行うことができるため、より論理的な取引が可能です。
- こんな人におすすめ:
- プログラミングやシステムに興味があり、自動売買を深く探求したい人。
- 世界中で開発された多彩なEAの中から、自分に合ったものを探したい人。
- より高度で自由な自動売買を追求したい人。
- デメリット・注意点:
- MT4/MT5やEAの知識がないと、設定や運用が難しく、慣れるまでに時間がかかります。
- 高額なEAも存在し、購入費用がかかる場合があります。また、EAのプログラミングには専門知識が必要です。
- パソコンを常時稼働させる必要があるため、VPS(仮想専用サーバー)を契約するなど、追加の費用が発生することがあります。
- 代表的な業者例:
- 楽天証券 MT4に対応しており、EAを利用した自動売買が可能です。国内業者ならではの安心感と、MT4の機能を両立させたい人に人気です。
- FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン) MT4/MT5に特に力を入れており、EAの利用環境が充実しています。ウェブサイトでもEAの利用方法やバックテストに関する情報を提供しており、初心者にも取り組みやすいよう工夫されています。
まとめ:自分に合った自動売買を見つけるためのポイント
FXの自動売買は、あなたの代わりに感情を持たずに取引を実行してくれる強力なツールです。しかし、それぞれのサービスにはメリットとデメリットが表裏一体の関係にあります。
| タイプ | メリット(得意なこと) | デメリット(苦手なこと) |
| 選択型 | ・手軽に始められる ・プロの戦略を利用できる | ・なぜその取引が行われたか理解しにくい ・過去の成績は将来を保証しない |
| リピート型 | ・レンジ相場に強い ・コツコツと利益を積み重ねる | ・トレンド相場に弱い ・想定外の値動きで大きな含み損を抱えるリスク |
| MT4/MT5 | ・自由度が非常に高い ・論理的な取引が可能 | ・専門知識が必要で難易度が高い ・VPS代など追加費用がかかる |
自動売買を選ぶ際の視点
1. 手軽さを重視するなら「選択型」 FX取引の経験が浅く、まずは自動売買を試してみたい方には、手軽に始められるというメリットを持つ選択型システムトレードが最適です。ただし、「なぜ儲かっているのか」を理解しないまま運用を続けると、相場が変化したときに適切な判断ができなくなるリスクがあることを覚えておきましょう。
2. 運用スタイルを確立するなら「リピート型」 安定した利益をコツコツと狙うスタイルが好みなら、リピート型自動売買が向いています。「レンジ相場に強い」という明確なメリットを持つ一方で、トレンド相場には弱いというデメリットを理解しておくことが重要です。大きなトレンドが発生した際には、手動で停止するなど、運用の見直しが不可欠になります。
3. 専門性を追求するなら「MT4/MT5」 プログラミングやシステムに興味があり、自動売買を徹底的に追求したい方にはMT4/MT5が最適です。高い自由度というメリットを享受できる反面、専門知識が必要というデメリットを受け入れる覚悟が必要です。最初は学習コストがかかりますが、その分、理想の自動売買環境を構築できます。
自動売買も完璧ではありません。それぞれの特徴と注意点を理解し、あなたのライフスタイルや投資目的に合わせて、最適な自動売買サービスを選んでみてください。


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