VPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)とは、データセンターに設置された物理サーバーを仮想的に分割してレンタルするサービスです。自分専用の「常時接続されたPC」をインターネット上に借りるイメージです。
電源を切ると止まる。電気代・騒音・熱問題あり。外出中は使えない。
Webサイト用途が主。複数ユーザーでリソース共有。MT5の常時稼働には不向き。
24時間365日稼働。自分専用リソース。MT5・EAの常時運用に最適。
「自分のPCにMT5を入れてEAを動かせばいいのでは?」という疑問はもっともです。技術的には可能ですが、実用上は大きな問題があります。
- データセンターの安定した電源・回線でほぼ無停止稼働(稼働率99.9%以上が標準)
- 自分のPCとは独立した環境なので、PCの電源を切ってもEAは動き続ける
- 低レイテンシ(遅延)で発注・約定が安定。スキャルピングEAでは特に重要
- 複数EAの同時稼働もVPSのスペックに応じて対応可能
VPSサービスは多数ありますが、EA運用に使う場合は以下の観点で選ぶことが重要です。
| 選定ポイント | 推奨スペック・条件 | 理由 |
|---|---|---|
| OS | Windows Server 2019/2022 | MT5はWindows専用アプリのため。LinuxVPSは設定が複雑になる。 |
| メモリ(RAM) | 2GB以上(推奨4GB) | MT5×1本なら2GBで動く。複数EA同時稼働なら4GB以上推奨。 |
| CPU | 2コア以上 | バックテスト処理・複数EA稼働時に効いてくる。 |
| ストレージ | SSD 30GB以上 | MT5のインストール・ティックデータ保存に最低30GB程度必要。 |
| ネットワーク | 低レイテンシ・高安定性 | FX業者のサーバーと物理的に近いほど約定が安定する。 |
| サポート | 日本語対応・24時間 | トラブル時に日本語で問い合わせできると安心。 |
有料VPSサービスは国内外に多数あります。FX自動売買用途で実績のある主なサービスを整理します。
| サービス名 | 月額費用の目安 | サーバー所在地 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| お名前.com デスクトップクラウド | 約1,800円〜 | 国内(東京) | 国内最大手。FX用途の利用者が多く情報が豊富。 |
| Contabo | 約800円〜 | 欧州・米国・アジア | コスパに優れる海外サービス。英語インターフェース。 |
| FXTF クラウドVPS | 約1,650円〜 | 国内(東京) | FX専用設計。MT4/MT5との親和性が高い。 |
| Vultr / DigitalOcean 等 | 約700〜1,500円〜 | 世界各地 | 海外クラウドサービス。コスパ良好だが設定に知識が必要。 |
※ 価格は2024年時点の目安です。各サービスの最新価格は公式サイトでご確認ください。
実は、一部の海外FX業者はVPSを無料で提供しています。一定の条件(残高・取引量など)を満たしたユーザーに対して、FX業者が自社サーバー上のVPS環境を提供するサービスです。
- 月額1,000〜3,000円の固定費
- 業者を問わず自由に使える
- スペック・OS選択の自由度が高い
- 初期設定は自分で行う
- 月額費用ゼロ
- その業者の口座のみで使用可能
- スペックは業者が決める
- 一定残高・取引量の条件あり
① 特定の業者でのみEAを稼働させる予定がある
② 初期コストを抑えてEA運用を始めたい
③ VPSの初期設定に不慣れで、できるだけシンプルに始めたい
前述の通り、VPSは有料・無料どちらの選択肢もあります。管理人(ふくろ坊)が現在選んでいるのはExnessのフリーVPSです。その理由を正直に説明します。
Exnessで口座を開いてEAを動かすなら、VPS代が別途かからないことでランニングコストの見通しが立てやすくなります。スプレッドだけが実質的な運用コストになります。
Exnessの取引サーバーと同一インフラ上にVPSが置かれているため、注文から約定までのレイテンシが最小化されます。特にスキャルピング系EAでは、この差が成績に出やすいです。
有料VPSの場合はWindowsのセットアップ・MT5のインストール・口座の接続を自分で行う必要があります。ExnessのフリーVPSはMT5とExness口座があらかじめ紐付いた状態で提供されるため、初期設定の手間が大幅に省けます。
ExnessのフリーVPSはExnessの口座専用です。将来的に他の業者でもEAを動かしたい場合は、別途有料VPSが必要になります。また、無料の条件(残高・月間取引量)を下回った場合は停止します。この点を理解した上で、「まずExnessで始める」という方針であれば、フリーVPSは非常に合理的な選択です。
VPSを用意したら、実際にEAを稼働させるまでの大まかな手順です。ExnessフリーVPSを前提に書きますが、有料VPSの場合も基本的な流れは同じです。
MT5口座タイプで開設。本人確認(KYC)を完了させておく。
Exnessのマイページ内にVPS設定メニューがある。無料条件を確認して申し込む。
WindowsのリモートデスクトップアプリでVPSのIPアドレス・認証情報を入力して接続。VPS上のデスクトップが表示される。
ExnessフリーVPSの場合、MT5がすでにインストール済みの場合が多い。口座情報でログインして取引環境を確認する。
自分のPCから .ex5 ファイルをVPSにコピーし、MT5のデータフォルダに配置。チャートにEAをドラッグ&ドロップして稼働開始。自分のPCを閉じてもEAは動き続ける。
- ✓VPSとは「インターネット上の自分専用PC」。電源を切らずにEAを24時間稼働させるために必要。
- ✓自分のPCだけでは停電・回線切断・シャットダウンのリスクがあり、EA運用には不向き。
- ✓有料VPSの相場は月1,000〜3,000円。Windows・2GB以上RAM・FX業者サーバーに近い所在地が選定基準。
- ✓一部の海外FX業者(Exnessを含む)は条件付きで無料VPSを提供している。
- ✓ExnessフリーVPSは業者サーバーとの低レイテンシ・初期設定の簡単さ・コストゼロが揃った実用的な選択肢。Exness口座専用である点を理解した上で使う。
🖥️ ExnessのフリーVPSで始める
Exnessの口座を開設してフリーVPS条件を確認。
VPS代ゼロでEAの24時間稼働環境を整えましょう。
※FXは元本保証のある投資ではありません。余裕資金の範囲内で行い、リスク管理を徹底してください。当サイトの情報は投資の勧誘・助言を目的とするものではありません。
